説教題「私たちの格闘」
聖書 エペソ6章1~9節
この世界には現実として戦いということがあります。わたしたちはそうした戦いを避けたいと思います。しかしよく考えると戦いには戦ってはいけない戦いと戦わなければならなない戦いの二種類あることに気が付きます。
- 戦ってはいけない戦い
戦ってはいけない戦いとは無益な人との争いや国家間の紛争といったものです。それらは互いに憎しみ合い命を奪い合うような結果となります。これらのことは回避しなければなりません。そのために相手の気持ちを宥めるために何らかの譲歩をせざるを得ないこともあります。
- 戦わなければならない戦い
しかし戦わなければならない戦いもあります。そこで戦わないと自分や相手の尊厳を失ってしまうというような時にはわたしたちは勇気をもって戦わなければなりません。安易に妥協して大切なものを失ってはならないのです。
そのように世の中には必要な戦い、やってはいけない戦いというものがあります。
- わたしたち信仰者の戦い
そういう中でパウロはわたしたち信仰者が戦うべき戦いがあることを教えます。それは暗闇の世界を支配す邪悪な勢力に対しての戦いです。目には見えませんけれども人の心に働いて罪を犯させ世界を滅びに向かわせる悪しき霊、サタンとの戦いです。わたしたちは神様から力をいただいてこの戦いに勝利しなければなりません。
- 神の武具
この世界を支配する悪の力にわたしたちが勝利するためには神の武具が必要です。それは真理の帯であり、正義の胸当て、平和の福音、信仰の盾、救いのかぶと、御霊の剣即ちみことば、そして祈りです。神様はこれらの武具をもってわたしたちが悪に打ち勝つ力を与えてくださているのです。
- わたしのために祈ってください
パウロ自身もエペソの教会の人々に祈ることを求めました。わたしたちは祈りを含めた神の武具がなければ決し宣教のわざを全うできません。そのことを忘れることなく互いに祈り合いながら主のわざに励んでまいりましょう。