次世代への宣教と信仰の継承

新年礼拝説教「次世代への宣教と信仰の継承」2022年1月2日

聖書 ヨシュア記1章9節

(序)本年の教団標語は、「今こそ、次世代への宣教と信仰の継承を ―次世代宣教4年目―」です。そして、私たちの教会の標語は、「信仰継承と信仰による前進」です。教会の標語については2月の教会総会の時にお話しをするように導かれています。そこで本日は、教団の標語として掲げられているヨシュア記1章9節よりお話し致します。

標語に示されていますように、今、教会と教団における重要課題は、「次世代への宣教と信仰の継承」ということです。私たちも真剣に、祈りつつ、この課題に取り組みたいと思います。

一、約束の再確認

 モーセの死後、ヨシュアが指導者として立てられ、民は、約束の地カナンを目前にしています。約束の地ではありますが、それを実際に獲得して行くには、多くの乗り越えなければならない困難が横たわっていました。彼らはいかにして、困難を乗り越え、主のみ心に従って、主に仕える者となることが出来たのでしょうか。

まず、第一のことは、約束の再確認です。3節に、「わたしがモーセに約束したとおり、あなたがたが足の裏で踏む場所はことごとく、すでにあなたがたに与えている」とあります。私たちは、主の約束を繰り返し、繰り返し、思い起こす必要があります。

ヨシュアは、自らそれを再確認しただけでなく、民全体に徹底させています(10節)。しかも、12節以降を見ると、ルベン、ガド、マナセの半部族には、特別丁寧に再確認を迫っています。

 私たちも、以前いただいた主の約束でまだ現実に見ていないことがありますか。あなたの家族の救いについてでしょうか。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」(使徒の働き16章31節)との約束を、今一度再確認させていただき、「主よ、今年こそ実現させて下さい」と祈りましょう。そして、私たちの教会に与えられているビジョンを現実に見させていただこうではありませんか。

二、みことばに対する誠実さ

 続いて、強調されていることは、みことばに対する誠実な態度という事です。みことばに対する誠実な態度こそ、勝利と祝福の秘訣です。7~8節をご覧ください。「これを離れて、右にも左にもそれてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたが栄えるためである」(7節)とあり、さらに「このみおしえの書をあなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさめ。そのうちに記されていることすべてを守り行うためである」(8節)と命じられています。

 なんだかんだ言っても、読まなかったら始まりません。聖書を毎日読んでおられるでしょうか。読んで読みぱなしではありません。みことばから教えられようと、真剣さと誠実さをもって聖書の前に座りましょう。誠実さをもって御言葉の前に座します時、主はかならずみことばを与え、私たちを強くし、約束のものを得させてくださいます。

       

三、臨在の確信

 最後に、強く、雄々しくあることの出来る秘訣は、主の臨在の約束に対する確信です。5~9節をご覧ください。「わたしはモーセと共にいたように、あなたとともにいる。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。…わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたの神、主があなたとともにおられるのだから」(5~9節)と約束して下さっています。この約束の言葉は創世記28章15節にまず見ることができます。ヤコブが、兄エサウから、伯父ラバンの下に逃れる途中、石を枕に一夜を過ごしますが、その時、天からの梯子を見せられ、この御声をかけられたのです。さらに、ヘブル人への手紙13章5節には、「主ご自身が『わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない』と言われたからです」とあります。主は常に私たちと共におられ、決してさようならを言われないお方です。

民数記23章21節も御覧下さい。「彼らの神、主は彼らとともにおられ、王をたたえる声が彼らの中にある」とあります。主の臨在があるとき、そこに勝利の凱歌があるのです。

(結論)みことばの約束に対する再認識をし、誠実さをもってみことばを求め、つねに主の臨在の確信に生きる者となりましょう。そして、「次世代への宣教と信仰の継承」を行って参りましょう。