説教題「ゲラサの地で」
聖書 ルカの福音書8章26~39節
- ゲラサの地
イエス様と弟子たちはガリラヤ湖を渡ってゲラサの地に着きました。その地域はデカポリスという地域ですが、古くはアレクサンドロス大王が植民地化し、ローマのペンペイウスが占領してギリシャ化され、さらに10の都市(デカポリス)が同盟都市として結成され、ゲラサはその都市の一つでした。ですからユダヤ人にとっては偶像礼拝の異邦の町でした。しかしイエス様はその異邦の地に赴かれました。
- 悪霊(レギオン)につかれた男
悪霊につかれた男は自分を傷つけ、近隣の人々を困らせました。イエス様は悪霊の名を問われますが、「レギオン」という返事が帰って来ました。レギオンとは6000人にものぼるローマの軍団ですが、それはローマの力の象徴でした。そのような圧倒的な悪霊が一人の人に巣食うことの恐ろしさを感じないではおれません。
現代社会では悪霊の存在は否定されがちですが、人間によって繰り返される世界の惨状を見る時に、レギオンは今も存在しているとしか思えません。
- キリストのみわざ
イエス様はこの世界の悪を引き寄せられ、取り扱われるメシアとして来られました。十字架はまさに究極の罪と悪を滅ぼすあがないのみわざでした。
レギオンはイエス様がメシアであることを先刻承知で、自分を滅ぼす代わりに、豚に入らさせてほしいと懇願し、イエス様はそれを許しますが、その後の悪霊が入った豚が湖に突進して溺れる様は恐ろしいものです。それは十字架のあがないのみわざを象徴するものでした。
➃ キリストの証し人
キリストのみわざを見た土地の人々はイエス様の退去を懇願します。人が悪しきものの支配から解放されることは難しいのです。しかしレギオンから解放された男はイエス様の命を受けキリストの証人となりました。
同じようにわたしたちもキリストの証人として互いに召されています。主がわたしたちにしてくださったことを伝えましょう。
