礼拝説教 「ご自身の御業を喜ばれる神」 2022年11月 6日
聖書 詩篇104篇24~35節
(序)先週に続き、詩篇104篇よりお話し致します。先週は、1~23節までを見ましたので、本日は、24節以降を見て参ります。
一、大いなる主の御業
24節は、23節までを受けて、主なる神が、如何に知恵をもって、また細やかな配慮をもって、天地を創造され、またこれを保っておられるのかということを、一言でまとめると、24節となります。すなわち、「主よ。あなたのみわざはなんと多いことでしょう。あなたは知恵をもってそれらをみな造られました。地は、あなたのもので満ちています」ということに集約することが出来ます。
二、創造の御業を喜ばれる神
25~32節には、地の上に、また広い海の中に、主は、多くの生き物を生息させ、時にかなって食物を与え、良いもので満たされます。28節、「主が御手を開かれると…良いもので満ち足りる」というのです。
また、人間だけでなく、あらゆる生き物に関して、主が御顔を隠されると「彼らはおじ惑い、息を取り去られると彼らは息絶えて、自分のちりに帰る」というのです。
詩篇100篇3節の「主が私たちを造られた」とあるみことばについて申しましたが、本日もう一度申し上げたいと思います。主は、私たちを創造された時、喜び楽しみつつ組み立ててくださったのです。箴言8章30~31節に、「わたしは神の傍らで、これを組み立てる者であった。わたしは毎日喜び、いつも御前で楽しんでいた。主の地、この世界で楽しみ、人の子らを喜んだ」とあります。主は、私たちの創造を喜び、楽しんでくださったのです。それほどに私たちを知っていてくださるのです。ですから創世記1章4,10,12,18,21,25節に「神はそれを良しと見られた」とあり、31節には、「それは非常に良かった」とあります。
三、創造者なる神に対する賛美
33~35節は、創造者なる神に対する賛美です。詩人は、「いのちの限り、…生きる限り」と主に歌い、賛美しています。
34節をご覧ください。詩人は、「私の心の思いが、みこころにかないますように」と歌っています。主を賛美しほめたたえることは、同時に、私たちの思いと行いが、みこころに適ったものでなければ、主を賛美したとは言えません。心から主を賛美するには、心からみこころに従う姿勢が不可欠です。ですから、詩人は、「私の心の思いが、みこころにかないますように」と言っているのです。
さらに、34節において、詩人は、「私は、主を喜びます」と歌っています。詩篇9篇2節をご覧ください。「私はあなたを喜び、誇ります」と歌っています。主が義の審判者として、勝利を取られたので、詩人は、「私はあなたを喜び、誇ります」と歌っているのです。
ローマ人への手紙5章2節、3節、11節をご覧ください。ここに3回「喜んでいる」とあります。この喜びとは、「勝ち誇る喜びである」と言われます。神の栄光に与ることを喜び、苦難さえも喜び、神御自身を喜ぶと語っているのです。
(結論)主なる神の創造のみわざを、喜び賛美する者となりましょう。