説教題「主の栄光、主の宮に満つ」
聖書 列王記第一8章1~14節
モーセは主の命によって幕屋の建設に取りかかりました。
幕屋が完成した際には、幕屋に神の栄光が満ちました。そして荒野での放浪の後にカナンに定住しました。その後、イスラエルはダビデによって繁栄しました。そのダビデの願いは神殿を建てることでしたが、ソロモン王が引き継ぎました。
- ソロモン王の神殿建設
ソロモンはダビデの意を受け継ぎ神殿の建設に着手します。それは当時としては豪華なものでした。神殿の材質はレバノン杉ですが、これは当時のツロの王ヒラムから調達してもらいました。他にも神殿のためにいろいろなものが取り揃えられましたがソロモン王はそれだけの財力を有していたのです。
- 建設の最終段階
建設の最終段階は契約の箱を神殿の至聖所に運び上げることでした。それはおごそかな儀式をもってなされました。それは神が聖所にお住まいくださることを意味しました。神殿というのは建物だけでは完成したことにはなりません。そこにおさまるべき方がおさまらなければ、その御座に座してくださらなければ完成しないのです。神殿の至聖所に契約の箱がおさめられなければ建設の工程は完了しないのです。それが晴れて完了しました。
- 神殿の主の栄光が満つ
すべての工程が完了した時、雲が宮に満ち、主の栄光が満ちました。ついに主が神殿にお住みくださり、神殿が神殿として機能し始めたのです。神殿の主(あるじ)たるお方がご自身のみわざ、イスラエルを通して世界を祝福するというみわざを始められたのです。神は神殿に住まわれました。ソロモンは喜び、イスラエルの全会衆を祝福しました。
神はイスラエルが神に忠実である限り、永久に神殿に住まわれます。しかしイスラエルが不忠実であるならば神殿を去られるのです。イスラエルはそのことを心に刻まなければなりませんでした。わたしたちは今、内にキリストが住まう主の神殿としていただいています。主のご臨在の恵みを覚えて心からの敬虔をもって歩む者とさせていただきたいのです。