礼拝説教「幕屋に満ちる神の栄光」2024年10月13日

説教題「幕屋に満ちる神の栄光」

聖書 出エジプト40章16~38節

 神様はこの世界を神の住まう聖所、神殿としてご創造され、人間を神様とこの世界に仕える祭司としてくださいました。しかし罪によってこの世界が汚され、この世界が聖所としてのクオリティーを失った時、神はご自身のご方法をもってこの世界に回復を与えるべく働かれました。

 それがアブラハムの召命でしたが、その召命はアブラハムから大いなる国民を起こしこの世界を祝福するというものでした。果たして神はそのように働かれ、イスラエルの民が起こされました。出エジプト記のはじめにはそのイスラエルの民がエジプトで労役に苦しんでいることが記されていますが、神はその民を救い、シナイ山に導き律法を与えてご自分の民とされ、約束の地カナンに向かわせられます。その際に神がお命じになったのでは幕屋の建設でした。

  • 幕屋の建設

幕屋の建設は出エジプト記の後半最後の部分に出てきまし

す。一見単調に見える作業ですがそこには大きな目的がありました。それは幕屋を聖所として神がそこにお住まいくださるということでした。それは言い換えれば神がイスラエルを聖所として共に歩んでくださるということでした。そして神はイスラエルを通してご世界に自身の聖所の拡大をなされようとしておられるのです。その命に応えて民は幕屋を建て上げました。

② 幕屋の設置と落成式

 ついに幕屋が設置された時、雲が会見の天幕をおおい、主の栄光が幕屋に満ちました。神が幕屋を聖所としてくださりそこに着座してくださったのです。それは神の聖所の落成式でした。そして雲と火がいつも幕屋の上にありました。それは神がイスラエルを聖所とし、イスラエルが神に誠実である限り幕屋に住み続けてくださるというということでした。

  • 神のご計画の進展

 これをもって神はこの世界を聖所として回復するみわざを進められました。それはイエス・キリストの十字架と復活のみわざにいたるまでなされていくのでした。