礼拝説教「全地よ、主に向かって喜び叫べ」2022年9月18日
聖書 詩篇98篇1~9節 敬老特別礼拝
(序)詩篇98篇も、96篇や97篇と同様に、大いなる賛美への招きが歌われています。本日は、敬老特別礼拝ですが、共に大いなる喜びをもって主を賛美し、礼拝いたしましょう。
一、大いなる救いの御業にたいする賛美 1~3節
1節の「新しい歌を主に歌え」は、詩篇96篇1節と同じ表現です。主が新しい救いの御業を行われたゆえに、新しい感動を持って賛美するようにと呼びかけているのです。主の力ある右手と聖なる御腕が、勝利をもたらし、大いなる救いの御業がなされたゆえに、「新しい歌を主に歌え」と呼びかけているのです。1節に「主の右の手、聖なる御腕が、主に勝利をもたらしたのだ」とありますが、この「勝利」と訳された言葉は、「自由にする」とか「救いをもたらす」と言う意味もありますので、他の訳では、「主の右の手、聖なる御腕が、救いをもたらした」と訳しています。すなわち、主の右の手と聖なる御腕が、救いと勝利をもたらしてくださるのです。
2節に「主は御救いを知らしめ、ご自分の義を国々の前に現された」とありますが、この「義」とは「恵み」という意味も含んでいますので、「恵みの御業を諸国の民の目に現し」と訳しているものもあります。
また、3節に、「主は、イスラエルの家への恵みと真実を覚えておられる」とありますが、主は、恵みとまことに満ちておられる方ですから、その強き御腕をもって、私たちを救い出してくださるのです。ですから、詩人は、
「新しい歌を主に歌え」と呼びかけているのです。
二、大いなる喜びの賛美への招き 4~9節
4節に、「全地よ、主に喜び叫べ。大声で叫び、喜び歌い、ほめ歌を歌え」と血と海とそこに満ちているもの、全被造物に向かって、力の限りに主を賛美するようにと招いています。96篇でも見たように、ダビデが、神の契約の箱をキルヤテ・エアリムからダビデの町に運んだ時の賛美のごとく、世界とそこに住むもの、もろもろの川や山々に向かって、竪琴やラッパ、角笛に合わせ、力の限り賛美するようにと招いているのです。
天地の造られたすべてものに対し、「こぞって喜び歌え」と大いなる喜びの賛美へと招いています。
9節の「主は地をさばくために来られる。主は義をもって世界をさばきき、公正をもって諸国の民をさばかれる」とは、96篇13節と同じです。
主は、王の王として再び来られ、義と公正をもって、すべてをさばき、すべ治められるのです。混乱し、荒廃した地を、主は新しい秩序をもって統べ治めてくださるのです。
三、すべてのうめきが賛美に変えられる主の再臨の朝
最後に、ローマ人への手紙8章18~27節をご覧ください。ここに、被造物のうめきと私たちのうめき、そしてご聖霊のうめきが記されています。
これは、まさに混乱し、荒廃した地を、主が新しい秩序をもって統べ治めてくださる再臨の朝を待つうめきです。そして、28節に、「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画に従って召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています」とあります。
(結論)主はすべてのことを働かせてくださり、益と変えてくださることを信じて信仰生活を全うし、心の限り主を賛美し、礼拝いたしましょう。