説教題「神の国の黄金律」
聖書 ルカの福音書6章27~38節
新約時代のイスラエルはバビロン捕囚以来、刑罰に服していた身から放たれ、神の国、新しいイスラエルが到来することを待ち望んでいました。それは武力によるローマ帝国からの解放をも意味していましたが、そのような機運が高まる中、イエス様は公活動を始められました。
「悔い改めなさい。神の国が近づいた」という宣言のもとになされたイエス様の活動はめざましいものでした。
- キリストの示す神の国
しかしその活動が進む中で、イエス様が指し示している神の国とイスラエルの人々が期待している神の国が同一のものでないことが明らかになって行きました。
その例として会堂にて異邦人も救われることを暗示したイエス様の言葉に人々は反発し崖に突き落とそうとする事件が起こったり、安息日に食したり、いやしのわざをなされることへの律法学者、パリサイ人の反発ということがありました。
またそのような中イエス様も、神の国を担うものたちの核として12人の弟子たちを選び、彼らに活動の重荷を負わせました。それはイエス様がこれから形作る神の国が、既存のイスラエルというのではなく、全く新しいものであることを示すものでした。
- 敵を愛しなさい~新しいイスラエル
そこに来てイエス様は人々に神の国にふさわしい者はだれかということを教えられます。何よりもイエス様が求められたことは「敵を愛しなさい」ということでした。
この驚くべきお言葉は、神の国の性質を端的に表すものでした。神の国は剣ではなく、敵を愛するアガペー(愛)で建て上げられるのです。
そしてイエス様はその愛を礎とする神の国の実現のためにご自分の命をささげました。ですから神の国は世の人が考えるような権力ではなく、十字架の愛に生きる者が担う国なのです。
今、神様は神の民とされたわたしたちにこう求めてくださっています。「敵を愛しなさい」と。わたしたちは御霊の注ぎをいただいて主のお言葉に応答してまいりましょう。
