説教題「聖書の言葉を実現される方」
聖書 ルカの福音書4章14~30節
- 会堂でのイエス様の宣言
イエス様はヨハネから洗礼を受けて以降。御霊の力によって活動され、その評判はガリラヤ周辺に広まりました。そして活動の足掛かりとして会堂を選ばれました。
ある日、イエス様は安息日に聖書の朗読をされましたが、その時開いたのがイザヤ61章の冒頭でした。捕囚からの解放を告げるイザヤの預言ですが、当時のイスラエルにとって待望することでした。イスラエルの人々はなお捕囚の中にあるという意識の中にあったからです。
イエス様がイザヤ書を読み終えた後に、人々の注目を浴びる中、おっしゃったことは衝撃的でした。
「あなたがたが耳にしたとおり、今日、この聖書のことばが実現しました。」
これこそがイエス様による捕囚から解放宣言でした。イエス様によって解放がなされ、神の国がもたらされることの明確な宣言です。主はご自身の到来をもってこの世界にヨベル的恵みがもたらされることを確かにされたのでした。
- 「この人はヨセフの子ではないか」
しかし称賛の声も交じりながら、会堂の人々は否定的な反応をする者がおりました。このことは預言者が郷里で伝道することがいかに難しいかを示します。
イエス様は彼らを批判されますが、その時シドンのツァレファテの女やシリアのナアマンを持ち出し、異邦人にさえ及ぶ神の恵みを示されます。しかしこのことは逆にユダヤ人のプライドを刺激し、憤激した民衆はイエス様を崖から突き落とそうと図りました。
ここで露わにされたのは神の国を待ち望みつつ、自らの傲慢さに気づかず、結果としてキリストを殺そうとさえしてしまうユダヤ人の姿です。イスラエルは神に選ばれながらも神に反逆する因子をはらんでいました。彼らは主を迎えるにあたってへりくだらなければなりませんでした。神の国は、神の国を迎える者にもそれにふさわしい品性を求めるものなのです。
