説教題「神がご自分の血をもって贖い取られた神の教会」
聖書 使徒の働き20章17~38節
パウロは第三回伝道旅行の際に、献金を携えてエルサレムに行こうとしました。その途中でエペソの教会の長老をミレトスに呼び出しました。パウロがミレトスに彼らを招いたのには大切な理由がありました。
- パウロの自覚
この時すでにパウロは御霊によって自分の身に起こることを知っていました。彼の行く手には鎖と苦しみが待っていました。それはあたかもイエス様がご苦難を受けるためにエルサレムに向かうようでした。
その故にパウロは今後、二度と会うことがないであろうエペソの長老たちに大切なことを伝える必要がありました。彼らが教会の使命を全うしていくためでした。
- 神がご自分の血をもって贖い取られた神の教会
パウロは長老たちに教会の群れに気を配るように促します。そして彼らが監督として立てられた教会がどのようなものであるかを教えます。教会は神がご自分の血をもって買い取られた(贖い取られた)神の教会です。
もちろん「神がご自分の血をもって」とは神によって遣わされた神のひとり子イエス・キリストが十字架上でなされた贖いのいみわざを意味しています。である時に神様にとって教会がどれほど大切であるかをわたしたちは知るのです。
その神様にとって大切な一部がわたしたちです。そのわたしたちがそれぞれが損なわれることは、教会の頭であるキリストご自身が損なわれることに他なりません。ですからわたしたちは大切な教会の一員として、互いに気を配り合い、愛し合い、一つになって主のわざに励みたいと思うのです。主に栄光を帰する者とさせていただきましょう。