説教題「希望に満ちた栄光の時」
聖書 Ⅰコリント15章50~58節
洋の東西を問わず人が思うことは自分が死んだらどうなるかということです。それに対しての聖書の答えは、
- 世界には終わりが来る
この世界は永遠に循環して続くのではなく終わりが来ます。終わりが来るというのは消滅するというのではなく新しい世界(神の御国)に変わることです。この世界をお造りくださった神様が愛と慰めに満ちた世界をもたらしてくださるのです。そこでは神様が共にいてくださり、わたしたちの涙をぬぐいとってくださいます。そこには死も、悲しみも、苦しみもありません。わたしたちにとってそれは大きな慰めであり希望です。
- 終わりの時を迎えるために
わたしたちは終わりの時に新しい世界に生きる者として整えられなければなりません。それは功徳や善行を積むことでは得られません。神の国に入るために必要なことは神様の側がしてくださっています。それは神のひとり子イエス・キリストの十字架と復活のみわざによってです。キリストはわたしたちの罪のために死んでよみがえられました。この復活はわたしたちも終わりの時に神の国にふさわしい栄光の体となる布石です。わたしたちはキリストの復活によってよみがえりの輝く姿をもって神の国に住む希望をいただいているのです。
- 終わりの時に先駆けて
神の国を迎える時までに人はどこにいるのか?神様は終わりの時にいたるまでの安息の場所としてパラダイス(天国)を備えてくださいました。人は自分の人生を終えて終わりの時に神の国に住まうまでの間に天国に憩うのです。イエス様は十字架上でかたわらの罪人にこうおっしゃいました。「あなたは今日、わたしとパラダイスにいます」。この言葉はわたしたちにも与えられています。
- 今を生きる私たちの希望
この世界は今混沌として先が見えないような状況です。しかし終わりの時が来ます。それは平和に満ちた時ですが、その時にいたるまでわたしたちはこの世で愛と希望をもって歩むことを求められています。わたしたちがこの世で労苦することはけっして無駄にならないと神様は言われます。わたしたちの働きを神様は喜んでくださり報いてくださるのです。