説教題「新たなる力を得て」
聖書 イザヤ書40章27~31節
イザヤ40章は大変力強く励まされる箇所です。その背景にはバビロン捕囚の経験があります。40章はそのイスラエルが解放されることを高らかに告げるのであり、それは彼らにとって大きな希望であり喜びでした。今日の箇所はそのような文脈から理解できますが、それはわたしたちの人生にも当てはまることでしょう。
- 失望の中で
27節には「私の道は主に隠れ、私の訴えは私の神に見過ごされている」という失望の言葉がありますが、実際当時のイスラエルの人びとは捕囚の中で涙しました(詩篇137:1)。これはわたしたちにも当てはまる言葉かと思います。わたしたちも時に神に顧みられないような思いをすることがあります。まるで暗闇の中を歩いているような時があるのです。
- 神を見上げること
しかし聖書は、わたしたちの目を神に向けるように励まします。「主は永遠の神、地の果てまで創造した方であり、疲れることなく、弱ることなく、その知恵は測り知れない」からです。
すなわち神様がおられるから大丈夫だよ、くよくよ悩まなくても良いよというメッセージです。わたしたちにはこの神様がついておられるのです。主はわたしたちに力と勢いを与えてくださるお方なのです。
- 新たなる力を得て
どんな人でも弱り果てつまずきます。しかし主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように、翼を広げて上ることができます。
鷲は翼を広げて上昇気流に乗って飛翔しますが、わたしたちの人生も神様はそのように力を与えてくださるのです。わたしたちは日々神様から新たな力をいただいて歩むことができるのです。人はどんな人でも弱り衰えます。しかし神様の力をいただいて進んでまいりたいと思うのです。
本日は敬老特別礼拝を迎えました。長きにわたって信仰もって歩まれた皆様に敬意を表しつつ、その人生を導かれた神をほめたたえたいと思います。そしてこれからも神様から新たなる力をいただかれますようお祈りさせていただきます。