聖書 ヨハネの福音書21章1~19節
イエス様の復活のお姿を見て喜んだ弟子たちでしたが、イエス様はさらに弟子たちの心をケアされました。
- イエス様を否んだペテロ
ペテロは復活の主の前で複雑な思いをしていたでしょう。なぜなら、捕らわれたイエス様の弟子であることを人々の前で3度も否定していたからです。イエス様に対して申し訳ない気持ち、あるいは弟子としての資格がないという気持ちで自信を失い立ち直れない思いをもってイエス様を迎えるペテロでした。
- イエス様のお取り扱い
そのようなペテロをイエス様はお取り扱いなさいます。ガリラヤで漁をするペテロにもう一度大漁をさせて召命の出来事を思い出させ、岸での食事で炭火を置いてイエス様を三度否んだことを振り返らせ、自分を見詰めるように導かれるイエス様でした。
- あなたはわたしを愛していますか
そのような中食卓の席で「あなたはわたしを愛していますか」と三度とわれ、群れを牧する使命を与えるイエス様でした。しかしこのイエス様の問いにペテロは心痛めずにはいられません。以前の自信満々のペテロではなく、心から砕かれた魂をもって応答するペテロでした。
- わたしに従いなさい
主の前に砕かれたペテロに対してイエス様は、将来のペテロの宣教の姿を予言しつつ、「わたしに従いなさい」との再召命のお言葉を与えられます。イエス様は、ペテロの心をいやし、もう一度召命を新たにしてくださって立ち上がらせてくださるのです。主は決して愛して召した者を見捨てることはありません。ペテロはその主の恵みに応答し、最後の最後まで主に従い抜く生涯を全うするのでした。