説教題「神の契約更新~シナイ山」
聖書 出エジプト記24章1~11節
聖書のところどころに「契約」ベリートという言葉が出てきます。とくに神が人と契約を交わすという事例が見出されますが、わたしたち日本人の感覚からは少し堅苦しく感じるかもしれません。
しかし聖書の契約は神様がこの世界を罪から解放し回復を与えようとするご計画において大切な意味を持ちます。聖書の中で進行するステージとして①創造、②堕落、③イスラエル、➃キリスト、⑤教会ということを述べましたが、契約はこのステージを結ぶ帯のようなものです。
- アブラハムの契約から
神様はこの世界とご自分との関係に回復を与えるためにアブラハムを選び、イスラエルを起こすことを約束されました。そしてそのためにアブラハムと契約を結びました。以来神は契約の神としてアブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ等をご真実をもって守り導かれました。
- イスラエルの民の解放
時が過ぎエジプトで民となったイスラエルの人々が苦役に苦しむ中、神は彼らを救い出します。もちろんそこにはイスラエルを通して世界を祝福するという神の目的がありました。そのために神は救い出したイスラエルともう一度新たな契約を結ぶようになされました。
- シナイ山での契約
神はイスラエルの民をすぐにカナンに導くことをせずシナイ山に置いて律法を与え契約の儀式を行われます。それは祝福の基となるべきイスラエルに守るべき主のおきてを教え、彼らとの契約を正しく更新するためでした。
鷲の翼に乗って救い出され、神の宝、祭司の国、聖なる国民と任じられたイスラエルは神の召命にふさわしいものとして新しい契約の儀式のもとシナイ山から大切な使命をもって送り出されていくのです。
ここに契約にあずかったイスラエルの責任の重さを覚えます。今わたしたちは主イエス・キリストの贖いによって新しい契約の民とされているお互いですが、世界に祝福をもたらすべく神からいただいている使命の尊さを覚えてキリストを証しする者とさせていただきたいと思うのです。