説教題「ご自分の契約に忠実な神~モーセの召命」
聖書 出エジプト3章1~22節
聖書は旧新合わせて全体的な流れの中で理解することによりキリストの救いを深く理解することができます。一般的には5つの段階を踏んでいると言えるでしょう。
それは、①創造、②堕落、③イスラエル、➃イエス、⑤教会の順です。
- アブラハムの契約
聖書は神様による創造のわざから始まり、人間の堕落に進みます。しかしこの世界を愛する神様は、世界を祝福する器としてイスラエルを選び用いようとされました。そのみわざの開始がアブラハムの召命と契約でした。アブラハムとその子孫(イスラエル)が神に従うならば神がその契約のゆえに真実をつくしてくださるというものでした。
- アブラハム、イサク、ヤコブの神
実際神はアブラハム、イサク、ヤコブに真実を尽くします。特にヤコブはイスラエルという名前を与えられますが、彼らはエジプトの宰相となったヨセフのもとに身を寄せイスラエルの一族は増え広がります。ところそれに従ってエジプトの人々から疎んじられるようになり迫害されイスラエルは危機に瀕します。
- モーセの召命と神の契約の履行
そのような中、モーセは荒野の燃える柴の前で神の顕現に触れます。神はモーセにエジプトの民を救うべく召命を与えられます。その際に、神がご自身の素性を表わしてくださいました。その名は「あなたがたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、主」でした。これは何を意味しているでしょう。それはアブラハム来の一族の守り神ということではありません。アブラハムと契約を結ばれた唯一まことの創造主たる神ということです。この神がご自身の世界の祝福の計画、そしてアブラハムとの契約を履行するためにモーセを用いられるのです。わたしたちの主はそのようなご自分が立てられた契約に忠実なお方なのです。