説教題「礼拝の破れから~カインとアベル」
聖書 創世記4章1節~16節
創世記1章において神はこの世界を御自身の住まう神殿として創造されました。2章になると神様はさらに進んでエデンの園というエデンの園という神殿の中心となる聖なる場所を定められアダムとエバを住まわせ治めさせました。
しかしながらエデンの園での罪を犯したアダムとエバはそこから追放(捕囚)されました。そこでアダムとエバは二人の息子カインとアベルを得たのでした。
- カインの献げもの
ふたりは献げものをすべく主の前にでましたがカインのものは、神の目には止められませんでした。聖書はその理由については記していません。しかしそれは神様の教育的な意図があったでしょう。実際、激しく怒り顔を伏せるカインに神様は丁寧に教え諭すのでした(6、7節)。
- カインの殺人
しかし神の声はカインの心に届きませんでした。カインはアベルを殺害し、神からの裁きの宣告を受けます。この時、カインの罪によりこの世界が変わることを知ります。この世界の祭司として召命を受けた者の背神は世界を損なうことを聖書は教えているのです。
- 礼拝の破れ
ここで気づくことはカインの過ちは、アベルと二人で神の前に立ち献げものをする行為、即ち礼拝での出来事であることです。神に感謝するはずの礼拝からカインの怒りと憎しみが生じ、アベルの殺害に続いて行くのです。これが祭司としての務めを放棄した人間の姿です。
礼拝の破れということはわたしたちにとっても問題です。わたしたちはキリストの贖いのゆえに聖なる神の前に立つことの出来る身であることを覚えたいと思います。