説教題「神の約束~祝福された創造」
聖書 創世記1章24~2章4節
古代において多くの創造神話が存在する中、聖書は唯一まことの神の創造のみわざを明確に示します。
- 神の意志によるみわざ
唯一まことの神がこの世界をご自分の意思、ご自分の言葉で創造された。これが創世記に記されていることです。それは他の古代の伝承には見られない聖書特有の内容です。実際、創造は6日間の内に行われましたが、ある学者はこの6という数字は神がなされたみわざとしての象徴的意味が込められている言います。古代では世界の誕生は物質的な現象として、あるいは神と神の交わりの中で、あるいは自然に萌え出たものの様に描かれますが、聖書ははっきりとだれが世界を創ったかを記すのです。
- 神の神殿を造るという目的
神様はこの世界をご自分が住まわれる神の神殿として創られました。この世界が神様が住まうにふさわしい麗しい良いものとして造られたのです。古代では神が神殿に住まうことは切実なことだったでしょう。時に神が神殿を去るということがあるわけで、それはその町、国にとって恐ろしいことでした。しかしこの創世記においては神ご自身が住まわれる神殿としてあり、神はこの世界を喜ばれるです。
- 神のかたちとしての人間
神のかたちとして人が造られたことは、神が人を神殿に仕える祭司としてこの世界をケアする役割を与えられたということです。神はその人を祝福され、この世界を支配する使命を与えられました。
そうである時に、わたしたちは神様のみ心に従ってこの世界を神の神殿にふさわしいものとして大切にしなければなりません。神とこの世界の間をとりなす祭司としての召しに応えていかなければならないのです。