説教題「和解を受けた神の家族として」
聖書 エペソ2章11~22節
今日の箇所を見る時、わたしたちは和解についての神様のご意思を知ることができます。なぜキリストは十字架にかかられたのか?それは神が創造されたこの世界とこの世界の人間が、神様と和解し神の家族となるためです。
- イスラエルの使命
忘れてならないのはイスラエルの使命です。神はアブラハムを選んで世界の祝福のためにアブラハムとその子孫イスラエルを用いるという約束をされました。そしてその約束の通りイスラエルの民をエジプトから救い出し、ダビデの王国を興しました。しかし残念ながらイスラエルの方は神に従うことをせず、偶像礼拝に走り、神の祝福の器となりませんでした。旧約聖書において預言者がイスラエルを非難するのは、イスラエルが神の祝福を世界にもたらす使命をないがしろにしたからです。
- 神の和解のみわざー十字架のキリスト
しかし神様は決定的なみわざによってイスラエルがなしえなかった御自身との和解をこの世界にもたらしました。それは神の子メシア・キリストが十字架にかかり、キリストご自身が平和の場となられるというみわざでした。パウロはそのように十字架によってもたらされた和解の福音をエペソの教会の聖徒にも教え示しました。
エペソの教会の人々は異邦人でありイスラエルの民とは異なり契約という点で神から遠い者でした。しかしキリストは十字架のみわざをもってユダヤ人と異邦人の隔ての壁を取り除き敵意を打ち滅ぼしてくださいました。
- 神の家族として
このキリストによってユダヤ人も異邦人も、すべてが神の国の民、神の家族となることができたのです。
神のみ心は、この世界のすべての人々が神の国の民となり神の家族となることです。そのために神のひとり子が献げられました。このことを知るわたしたちは神の家族としてふさわしく歩む者とさせていただこうではありませんか。