説教題「天のはしご~ヤコブの場合」
聖書 創世記28章1~22節
神の召命に従ってカナンに移り住んだアブラハムとサラでしたが、そこでイサクが生まれ、イサクとリベカの間にエサウとヤコブが生まれます。
本来はエサウが長子でありそのまま行くとエサウがアブラハムの子孫としてその召命を引き継ぐかと思われますがそうとはなりませんでした。
- エサウの気質
エサウは弟のヤコブと違って豪放磊落であり物事にこだわらず淡泊であったようです。ですからお腹がすいたら長子の権利をヤコブが作ったスープと簡単に交換したりもしてしまいました。またイサクとリベカの気持ちも考えずカナンに住むヒッタイトの女性達を妻にしました。エサウはアブラハムからイサクへと継承される神の召命に対する意識が希薄でした。
- ヤコブの体験
エサウと比してヤコブは策略家でした。そしてとうとう父からの祝福も自分のものとしてしました。そのゆえにエサウと一緒にいられなくなりおじラバンのもとに身を寄せようと家を出ます。そこで不思議な体験をしました。夢の中で天と地をつなぐはしごを上り下りする天使をみたのです。そしてアブラハムとイサクに与えられていた祝福の約束を聞いたのです。
ヤコブはそれまで神のことをイサクから聞いてはいたでしょうが個人的に神の顕現にふれたのは初めてでした。神はヤコブを決して捨てることをしないと約束されました。
- 神の契約に対する真実さ
ここで知ることは、神はアブラハムを通して世界を祝福するというご計画を実現しようととことん働かれるお方であるということです。神は契約に真実なお方なのです。ヤコブ自身と言えば決してほめられるような者ではありませんが、神様はそういう不完全な人間に対してご自身の約束に基づいて誠実であられるのです。
ヤコブはその神に答えて献げものをします。神と出会ったヤコブは自発的に神に従っていく者となっていくのです。