礼拝説教「主の御名をほめたたえよ」2023年10月8日
聖書 詩篇135篇1~21節
(序)113~118篇にハレルヤ詩篇がありましたが、146~150篇に再びハレルヤ詩篇が現れます。135篇は、ハレルヤで始まり、ハレルヤで結ばれており、ハレルヤ詩篇の形を保持しています。ですから、135篇は、113~118篇のハレルヤ詩篇と146~150篇のハレルヤ詩篇の中継ぎ的性格を持っていると言われています。
一、選びの御業ゆえに御名をほめたたえよ 1~4節
まず1~4節において、選びの御業が歌われています。主は、ヤコブをご自分のものとして選び、イスラエルを宝の民として選ばれました。
申命記7章6~8節を見るなら、主がイスラエルをあらゆる民の中から、ご自分の宝の民として選ばれたことが語られています。ですから、135篇の詩人は、神の選びの御業のゆえに「御名をほめたたえよ」と招いているのです。イスラエルだけではなく、私たちも、主の宝の民として選ばれているのです。ペテロの手紙第Ⅰ2章9節。
二、創造の御業ゆえに御名をほめたたえよ 5~7節
5~7節に、神の創造の御業が歌われています。主なる神は、諸々の天を造り、海とその深淵、だれも至ることの出来ないような遥かな天の万象も、海の深みも、すべてご自身の思い通りに形作られ、雲を上らせ、雨を降らせ、風を起こされます。すべては御心のままであり、御手の業です。
御自身の「創造の御業ゆえに御名をほめたたえよ」というのです。私たち一人ひとりは、この神の御業の恩恵に日々に、時々刻々に預かっているのです。ゆえに、私たちは、神の創造の御業をほめたたえるのです。そして、神が造って下さったこの世界を正しく治め、保ち、次の世代に継承すべきなのです。
三、救済の御業ゆえに御名をほめたたえよ 8~12節
8~12節には、奇跡の御業による救済の歴史が歌われています。すなわち、大いなる御腕をもってエジプトから救い出され、さらに約束の地カナンに入り、カナンの地が嗣業の地として与えられた救済の歴史が歌われています。主なる神の「救済の御業ゆえに御名をほめたたえよ」というのです。私たちも、愛とあわれみに満ちた神の救済の歴史の恵みを頂いて、今の私たちがあるのです。それゆえに、私たちも、主をほめたたえるべきです。エペソ人への手紙1章6節、12節、14節に「恵みの栄光がほめたたえられるためです。」「神の栄光をほめたたえるためです。」「神の栄光がほめたたえられるためです」と三回、「主をほめたたえる」コーラスがあります。私たも心から主の贖いの御業を感謝し、主を力の限りほめたたえましょう。
四、比類なきお方ゆえに御名をほめたたえよ 13~21節
15~18節には、偶像礼拝の空しさが引用され、比較されて、主なる神の比類なき御力とあ われみとが歌われています。主なる神は、「比類なきお方ゆえに御名をほめたたえよ」というのです。
この詩篇は、1節、3節、13節に、「御名」が歌われています。そして、「主の御名をほめたたえよ」と勧めています。さらに、19~21節において、「主をほめたたえよ」と5回繰り返され、最後に「ハレルヤ」と結んでいます。そして、このハレルヤこそ、「主をほめよ」という意味です。
(結論)私たちも、主の大いなる御業に目を留め、心からハレルヤと主を賛美し、「主の御名をほめたたえ」て参りましょう。