礼拝説教「主とその御力を尋ね求めよ」2023年1月8日
聖書 詩篇105篇1~23節
(序)本日は、詩篇105篇
本日、導かれています詩篇105篇は、終わりにハレルヤとあるので、「ハレルヤ詩篇」と呼ばれたり、「感謝せよ」で始まるので、「ホドゥー詩篇」と呼ばれたりします。104篇は、自然の中に働かれる神が賛美されていますが、105篇は歴史の中に働かれる神が賛美されています。さらに、106篇には、イスラエルの罪深さが指摘されていますが、105篇には、神の御業のみが賛美されています。ダビデは、契約の箱をエルサレムに担ぎ登らせた時に、詩篇105篇1~15節を聖歌隊に歌わせています(Ⅰ歴代志16:8~22)。
- 感謝して御名を呼べ(1~6節)
詩人は、まず、賛美への招きをしています。「御名を呼び求める」とは、「(主に向って)祈り求める」(詩篇99:6)ことであり、「(主の御名を人々に)宣言する」(出エジプト33:19)ことです。祈り求める者に、主は必ず答え、不思議な御業としるしを行って下さいます。実に、主の名を呼び求める者の心を喜ばせてくださるのです(3節)。ですから、主の御名を誇り、その素晴らしさを宣べ伝えさせて下さるのです。
その素晴らしさを知れば知るほど、黙想し、いよいよ「主とその御力を尋ね求め、絶えず御顔を慕い求める」ようになるのです。
まさに、礼拝は、賛美と祈りと御言葉に集約され、礼拝の真ん中に、臨在の主を仰ぐことに他なりません。
主に、心からの賛美と祈りとささげて礼拝し、そのみことばに耳を傾け、主のみ声を聞き、その御顔を仰ぎましょう。主は、御顔の光を照らし、私たちの心を光り輝かせて下さいます。
- 契約を覚え真実をもって導いてくださる神(7~15節)
主は、ご自分の契約、アブラハム、イサク、ヤコブと結ばれた契約をとこしえに覚えて下さっている真実な方であることが歌われています。
9~10節には、「アブラハムと結んだ契約、イサクへの誓い、ヤコブへの定め」と三重にその契約の確かさが述べられ、「永遠の契約」を結んでいて下さいます。
特に、12節を御覧ください。イスラエルは、数は少なく、寄留の他国人であり、国々の間を渡り歩いていた者だったと言うのです。しかし、主が、彼らを守っておられたのです。
私たちは、たとえ小さく弱い者であっても、主は、私たちを、しっかりと支え、真実をもって導いてくださるお方です。この主の与えてくださった契約の中に、私たちも入れられていることを覚えて感謝し、主に信頼しましょう。
- ヨセフの上に伸ばされた摂理の御手 (16~23節)
16~24節には、エジプトの奴隷として売られたヨセフがついには、エジプトの宰相として引き上げられ、イスラエルを飢饉から救う働きをするに至ったことが記されています。不思議な神の摂理の御手が彼の上に働いていたことが歌われています。
特に、19節に、「彼のことばがそのとおりになる時まで、主のことばは彼をためした」とあります。その試練の時、ヨセフにとっては、与えられた約束とは逆の方向に進んでいるように思えたかもしれません。
しかし、彼は、主を信じ続けたのです。創世記39章3節以下を御覧ください。「主がヨセフと共におられたので」と繰り返されています。ヨセフは神の時が来るまで信じ続けたのです。
それこそが、「主とその御力を尋ね求める」ということです。
(結論)主は、この年、私たちを新しくし、「主とその御力」を私たちに見せてくださいます。